自治体職員の危機管理研修

豊富な経験に基づいた講師の解説と講評に加え、実際に組織で起こりうる不祥事を想定した課題を用いての演習により、実践的な危機管理能力を習得します。

研修日数1日間
適正人数16~25名
おすすめの対象者管理・監督職

プログラム例はこちら

なぜ、不祥事が起きてしまうのか… どうすれば、不祥事が防げるのか… 経営者や管理職なら、誰もが細心の注意を払っていることかと思います。しかし、実際は、 その本質が分かっていないと、不祥事は、どの組織にも起こり得る可能性があるのです。
「想定外のことでした…」 緊急記者会見でよく耳にすることばです。組織を脅かす危機は、本当に想定外のところで発生します。 その想定外を想定できるよう、本質を見抜き対応することが非常に重要なのです。 当研修では、予防できる危機を回避するために、実際の危機管理事例を多く使いながら、実践的な立場から具体的に未然対応法を学んでいただき、組織の体質改善を目指します。
また、不祥事のみならず、個人情報漏えい、大規模事故、食中毒の発生等が起こった場合の、組織としての初動、その後の対応、マスコミ対応等、迅速かつ適切な対応法の習得も目指す、実践的な危機対応能力を意識したプログラムとなっております。

書画カメラを活用した講義で、当事者意識を持たせる

当研修の講義は、実際に起こった不祥事が掲載された新聞の切り抜き等を書画カメラに投影し、豊富な事例を受講者にご覧いただきます。実際に掲載された記事を見ていただくことにより、受講者に、緊迫感や当事者意識が生まれてきます。この、“当事者意識を持つ”とういことが当研修においては非常に重要と考えます。いくら、良い講師が良い話をしたところで、他人事として聞いていては、知識として定着しにくいからです。 「他人事ではない!」「明日は我が身!」と思ってもらうことは、緊張感を生み、さらなる研修効果の向上が期待できます。

模擬・緊急記者会見で、何事にも動じない対応力を養う

緊急記者会見は、いわば“記者からの口頭試問”です。さらにイメージを悪くするのか、もしくは、共感を持ってもらえるのか、ここでの対応が、これからの組織の運命を握っているといっても過言ではありません。 ただ、記者から出てくる質問は答えにくいものばかり・・・。 ここで問題になるのは、「何を話すか」ではなく「どう説明するか」 そして、 問われているのは、「見識」と「潔さ」です。 当研修では、その、大事な緊急記者会見を想定して、実際の職場で起こりうる不祥事を想定した課題を用いた「模擬・緊急記者会見」を実施します。もちろん、実際の記者会見と同じよう、ステートメントの読み上げや、質問応答を行っていただきます。また、後からVTRを見ながら振り返り、講師から、「良かった点」「問題点」「改善点」等をコメントいたします。 数々の組織の窮地を救ってきた講師が、臨機応変に対応できるスキルとノウハウを伝授いたします。

プログラム(一例) 1日研修  ※自治体向け

時間 概要
午前
第Ⅰ部  :  講義 「事例で学ぶ危機管理の必須知識」

官公庁・自治体における危機の未然防止のポイントと、万が一、不祥事が発生した際のマスコミ対応のポイントについて、実際に起こった事例に挙げながら、分かりやすく説明いたします。

 

1.今、組織の真の危機とは、なにか?

2.組織の危機を招く「3つの原因」

3.危機を予防する「3つの意識」

4.職場に徹底すべき「7つの行動指針」

5.危機防止のための管理職の必須心得

6.危機発生時の初期対応のポイント

7.緊急記者会見時の対応ノウハウ

午後 ①
第Ⅱ部  :  ワークショップ 「こんな時、どう対応する?」

職場で発生した危機とその課題を提示いたしますので、グループワークとして取り組んでいただきます。 管理職として必要な、危機発生時の迅速な対応力の習得を目指します。

 

1.オリエンテーション

2.グループディスカッションによる対応のまとめ

3.検討結果のグループ別発表

4.講師から 「モデル対応例」 の解説と講評

 

【ケース例】
① 主催のイベント会場で事故発生、参加者に死傷者が出た・・・
② 個人情報の書類を紛失した矢先、脅しめいた電話が入った・・・
③ 部下が不正行為をしているという内部告発文書が自分宛てに来た・・・
④ 部下が酒に酔って居酒屋でトラブル、警察沙汰になった・・・

  * 1ケースにつき、90分ほどの時間を要します

午後 ②
第Ⅲ部  :  演習 「模擬・緊急記者会見」

実際の緊急記者会見を想定し、模擬として実施して、VTRにて振り返ります。 万が一の場合にも対応できるよう、その応答の仕方のスキルと、ノウハウの習得を目指します。

 

1.オリエンテーション

2.グループ討議
 「Q&A」および「ステートメント」(記者会見の冒頭で説明する概要説明文) の作成

3.登壇グループの決定 :  “登壇” する1グループを選択

4.直前の作戦会議
 登壇グループの役割分担および講師から模擬記者役のグループへの「質問」の分担、割り当ての指示

◇模擬記者会見の開始◇

5.司会あいさつ、ステートメントの読み上げ

6.記者との質問応答

7.講師からVTRの講評とアドバイス

 

【官公庁・自治体向けテーマ例】

① 不祥事編
 施設に来所していた女性に職員がセクハラをしていたことが判明した・・
② 災害編
 管理する施設で土砂崩壊事故発生。入居者10数名が生き埋めになった・・
③ 事故編
 担当課が管理している障がい者情報を記載したHDDが紛失していた・・

 

  * 1テーマにつき、120分ほどの時間を要します

※ 企業向けの事例を用いたプログラムもございます。「研修一覧」→「ビジネススキル系」→「危機管理研修」からご覧ください。

研修担当者の皆様へ

「どのような研修を企画すれば、自分たちの組織のためになるのか」
「どのような研修を実施すれば、受講者が満足するのか」
研修担当の皆様は、日々、このようなお悩みを抱えていることと存じます。
私どもが目指すのは、受講者はもちろんのこと、ご担当者にも満足していただける研修です。
「総合教育に頼んでよかった」
そう言っていただけるよう、ご担当の方と協力しながら取り組んでいきたいと考えております。