春を探しに
皆さん、こんにちは。今朝、エレベーターに軽やかに乗ってきた男性が、「桜が咲いているかもしれないと、公園まで行ってきたんだが、全然咲いてなかったよ」と、がっかりしたお顔をなさっていました。東京では開花宣言がされましたが、早くも満開の所、つぼみがふくらんでいる所、場所や種類によっても色々ですね。
一日一信の会の方からおはがきを頂きました。彼女は毎朝、散歩をするのを日課にしています。朝の空気はおいしくて爽快な気分だそうです。
「このごろは梅の花やこぶしの花が目を楽しませてくれています。雪やなぎもちらほら咲き始めました。ウグイスのさえずりも聞こえ、今朝はこぶしの木にメジロがつがいで止まっていました。用水路の橋の下に身を隠していた鯉も、悠々と泳いでいました」と、春の訪れを知らせてくれました。
日曜日、早速、買い物がてら外に出ました。まず、目に入ったのが、道路際のアジサイです。冬の間は棒切れのようになっていた枝に緑の葉が小さな塊で付いていました。生命力を感じます。
家から歩いて20分ほどの所に大きな公園があります。幼い子どもたちがママやパパと遊んでいます。そこから野鳥の森観察小屋に行くのが私の散歩コースです。雪ヤナギも見ました。モクレンも咲いています。ボケが咲いていました。その足元にはニラ花が! 私の好きな花です。若草色の柳が風に揺れていました。桜はまだ、つぼみが硬いように見えました。
観察小屋は5つあります。それぞれ見る位置から景色が違って見えます。私の好きな小屋は5番目です。景色が縦に見えるのです。そこには5人ぐらいの人がカメラを構えていました。私の好きな場所は、すでに女性がのぞき穴にカメラを入れてシャッターチャンスをねらっています。でも、踏み台の左側に足を乗せていたので、私は失礼しますと声をかけ、右側に足を乗せました。つい、言葉が漏れました。「私、ここからの景色がいちばん好きなんです」 彼女は「ここいいですね」と言葉を返してくれました。そして、「あそこにセキレイがいますよ」 確かに水際の細い枝に止まっているようですが、遠くなのでよく見えません。すると、他の窓で見ていた男性が、右の方にもいますよと教えてくれました。確かに見えました。黄色、ブルー、色がくっきり見えました。カメラをのぞかせてもらったら、色がはっきり見えました。遠くに見えたほうは地味な色でした。つがいだそうです。
帰り道も春をいっぱいに感じました。犬を連れたご夫婦とすれ違いました。犬までうれしそうです。家にこもっていては、春をなかなか見つけられないなあと思った日でした。家の仕事も気になるけど、外に出よう!